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『古豪・西武ライオンズ』復活を望むコラム
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「あれを見てごらんよ。まだ造ってる最中だけど、大きい野球場ができるんだよ。」

1978年。父は当時4歳のオレを車の助手席に乗せ、そう優しく語りかけたのだった。巨大な船舶をドックで建造しているかのごとく、大きな音を立てて造り進めていく様は、4歳のオレの脳裏に焼き付けるには十分なインパクトを与えた。

その後2年の年月が経った。完成した真新しい巨大なスタジアムは、大海を優雅に泳ぐ巨大なクジラのようでもあった。それが完成したことにより、身近にプロ野球を観戦できるようになったのだ。そこで躍動する西武ライオンズは幼いオレをすっかり虜にしたのである。

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幼心に、

「いつかオレも西武ライオンズの選手として活躍してるんだろうなぁ~。」

と図々しいことを周囲に放言していたことは、今となっては恥ずかしい思い出だ。

当時の西武ライオンズは、とにかく弱かった。

しかし、福岡から移転してきた当初こそ弱小球団だったものの、フロントの熱意もあって次第次第に強くなっていった。そんな球団がまずは手始めにと取り組んだことは、実績のあるベテラン選手を他球団からかき集めたのだ。野村克也田淵幸一山崎裕之土井正博…。当時としてはそれはそれは豪華な補強であった。

その後順調に若手も成長工藤公康秋山幸一清原和博渡辺久信…。挙げだしたらキリがないほどの名選手を育て上げた。先発は全員エース級。誰がエースに添えてもいいような布陣で、まさに贅沢そのものだった。そこへきて中継ぎ抑えも盤石ときてる。いつしか西武フロント陣は、どこの球団も羨む投手王国を作りあげたのだった。

打線もまったく穴がなかった。いや、穴がないどころか、まさに理想的で完璧だったとさえ言えた。固定された打順の中で繰り広げる展開は、誤差を生まない時計のごとく精密そのもの。

辻が出て平野が送る。秋山が返し、清原、デストラーデで追い打ちをかける。石毛、伊東らの下位打線も油断が抜けないパンチ力を備えていた。

そんな強力打線のパターンはわかりきっていても止められない、と他球団に脅威を与えていた。弱点を見つけようにも見つけられないほどの選手層の厚さはこんなエピソードが残っている。

「あの選手は他球団に行けば確実にレギュラーだよな。」

ファンの間でもそういう会話が日常茶飯事だったのを思い出した。

もはやリーグ優勝は当たり前。数々の名勝負を繰り広げた日本シリーズも常に最後は勝利を収め、幾度となく日本一の座に輝いた。
気が付けば、新興球団だった西武ライオンズも、巨人を押しのけ、いつしか球界の盟主の名を欲しいままにするまでになったのだ。

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ところが最近はどうだろう…。同じ西武ライオンズの名前とは思えないほど、いささか元気がない。

昨年は浅村山川を中心とした強力打線を売りに久しぶりにリーグ優勝に輝いたものの、近年は低迷しきっている。堤さんが社長から退いた後、活気もなくなり雪崩を起こすように低迷してったのだ。 ドラフトで有望な若手を見つけ、確実に育成し活躍したとしても、最後はFAで逃げ出していく。その繰り返しで何人もの主力選手が他球団に移籍してっただろうか。そう、昨年リーグ優勝の原動力となった浅村も、杜の都へと去っていった。

 

このように、西武ライオンズが名門復活をしていく上での課題は、いかにしてFA選手の流出を防ぐかにかかっている。

かつては若獅子寮に入寮し鍛え上げ、日本一の選手達に育て上げた。球団にとっても若い選手にとってもそれがwin-winの関係で良しとされた時代だったのだ。

しかし今はどうだろう。育成の場の屋台骨でもある若獅子寮も築40年である。オレの幼少時代に、球場とともに建てられたのだから、オンボロになっても無理がないというもの。そんなオンボロ寮に缶詰にされ、監視されるように山の中で孤独に生活をすることに喜びを感じる若手はどれほどいるだろうか。 せっかく憧れのプロ野球選手になれたというのに、スマートな暮らしとは程遠いものとなっている。それこそ強豪校の高校球児のような生活と大差ないのではないか…。しかも山の中ときてる。

もうこれだけで嫌になるのも明白だ。

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そこで。

名門復活の狼煙をあげる第一歩として、まずは若獅子寮の建直しを提言する。

しかも建造するのであれば、気分転換ができ人間らしく社会的な接点が生まれる活気溢れる街の中にだ。所沢の街の再開発も順調に進んでいるわけだし、その一角に建ててあげてほしいと切に願う。

現代っ子の若い選手たちは、山の中でアオダイショウと共存することを誰も望んでいない。

また西武ブランドを構築し、それを旗印にして選手の求心力をあげる意味でも、一つの方法論として検討してみて頂きたい。

意外にもそれが古豪復活への早道かもしれない。

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