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【元バドミントン王者から】脱皮をはかれ。【物書きへ】
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当時のバドミントン専門誌がここにある。

月日の流れを感じさせる色褪せたバドミントン専門誌だ。
古ぼけた雑誌ではあるが、そこには澄ました表情で金メダルを首からぶら下げ、
誇らしげに表紙を飾っている少年の姿があった。

金メダルと相まって、その少年は一際輝きを放ち、
雑誌の色褪せなど、まったく感じさせない。

 

 

この少年、一体誰なんだ。

 


そう、この少年こそが、オレ、中村イオラなのである。

 

「凄いな、おまえ。全国優勝とか言って今度はオリンピックだな。」
「あなた凄いわね。将来はきっと大成するわよ。今からサインもらっとこ。」
「うちの学校にぜひ進学してくださいよ。奨学生として迎えますから。」

 

まぁ~、全国優勝した当時は、これでもか、と、
言わんばかりに周囲からチヤホヤされたものだ。

住所をどこで聞きつけたのか知らないが、
ファンレターらしきものも遠くから送られてきたぐらいだし。

なんとも輝かしい人生のひと時だったのだろうか。

 

しかし…。その後はどうだろう。

 

栄光の名残を微塵も感じさせない、地味な生活を送っている。

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Person man sitting floor

無理もない。

 

人生において、バドミントン全国優勝という輝かしい栄光を掴んだからこその
重い副作用に見舞われたのだから...。

 

イオラ
将来バドミントンで飯が食えるのか?

イオラ
また怒られながら厳しい練習に耐えなきゃいけないのかよ。

イオラ
そろそろオレに自由を与えてくれよな。

 

ここまで綺麗に整った燃え尽き症候群も珍しい。

得体の知れない魔物に襲われたオレは、
ゆるくバドミントンと向き合うことにし、
半分引退のような立場に自分を逃してやったのだった。

 

そのお陰もあり、友達と楽しく遊べたし、彼女もできた。

プレッシャーやストレスとも無縁の生活。それはまさにリア充そのものだった。
気持ちもスッキリしてたし、色々な経験を積めたこともあって、
まったく後悔はしていない。海外留学を経験できたのも、
バドミントンという呪縛から切り離されていたからこそだった。

しかしそのような夢のような生活は、学生時代だけの束の間の話だったのだ。

社会人になるや、その過去の栄光が、
オレの人生に邪魔な存在として現れてきた。

イオラ
オレは全国優勝したぐらいの男だぞ。なんでこれぐらいの仕事もできないのか..。

イオラ
あの人にはどんなことをしても敵わない。オレは全国優勝しているのになんでなんだ?

 

過去の成功体験は、実社会の高い壁にはまったく歯が立たず、
自傷用のナイフのような存在に成り代わっていった。

歯が立つはずもあるまい。別の舞台に戦いの場を移しているのだから…。
そんなことも気が付かずに、ただただもがき苦しんでいた若かれし社会人時代。

「全国優勝という成功体験さえしなければ、
こんな苦しい思いをしないで済んだのに..。」

気が付けばこれといった意識改革も行えず、
悩み多き社会人生活は20年にも及んでいたのだった。

 

一体なんのための人生なのか?このままじゃいけないでしょ…。

 

色々と考えさせられることが多い今日この頃である。
少し大人になったオレは、20年掛けてようやくその辛いトンネルの出口を見出だせてきた。

Light in forest at night

人それぞれ人生の意義は異なると思うが、少なくともオレの人生の意義とは、
バドミントン全国チャンピオンの肩書きの上書き保存を図ること

と気が付かされた。

 

それができないうちは、絶対に納得のいく人生は送れないだろうし、
幸せを掴み取ることなんて出来ないと確認が取れたのだった。

そのためにも、元バドミントンチャンピオンからの脱皮を図らなければならない。

社畜サラリーマンになったところで当然幸せになれなかったし、
自分は何者なのかという明確な肩書きも得られなかった。

 

なので、残りの人生を賭けて、幸せを掴む意味でも“物書き”として絶対に大成する

 

これこそが人生折り返し地点に立つ、
オレの残された人生の意義であり、ミッションなのだと覚悟をしたのだった。

まぁ、見ててよ。もがき苦しみながらも前進し、成長していく姿を。
社畜で身に付けた根性というスキルは、
もしかしてここで発揮され役に立っていくのかもしれない。

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